覚書 雛形【テンプレート・不動産・金銭・金銭変更・エクセル・ワード】
覚書と書いて、「おぼえがき」と読みます。
ある話題についての出来事、観察や記録について記載した書類です。
忘れないように記憶を留めておくことに使います。
古い時代でいう日記や軍事物に覚書は分類されます。
覚書は契約書と似ている?
覚書はよく契約書と混同されます。しかし、覚書=契約書ではありません。
確かに覚書は、外交や取引の時によく登場します。
契約書と同じようなシチュエーションで登場することからも、覚書と契約書は一緒なのでは?と考えてしまいがち。
しかし、簡単にいえば覚書は契約書のサブ的役割の書類です。
覚書とは
忘れないようにメモしておいたものを、覚書といっています。
国家における情報伝達の形式の一つです。
一方で契約書は、契約成立を証明する書面のことです。
メモ程度である覚書に比べて、契約書は証明となります。そのため契約書の意義のほうが大きく、重要なんです。
ただ、契約書も覚書も、法的に厳しい規定があるわけではないんですね。
契約に関した約束が記されている覚書と契約書の効力に、具体的な相違があるわけではありません。
だから契約書と覚書は混同しやすいのですね。
覚書はメモという存在で、契約書には書ききれなかった事柄を記して補助的に使うものと
認識しましょう。
そんな覚書は、メモだから効力がないのでは?と思ってしまいますね。
確かに覚書は効力が弱そうです…。
しかしそれは契約書も同じです。
そもそも契約書は、書面を必ずしも交わさなくてもいいのです。
口約束でも立派な「契約」になることがあります。
契約書でも口約束での合意でも、覚書だろうが効力は全部一律です。
覚書にはエクセルやワードのテンプレートもあります
覚書の雛形を使えば、覚書の作成もスラスラできるでしょう。
https://bizroute.net/oboegaki_template.html
覚書の項目
覚書には、最低限以下の項目を加えるとわかりやすいでしょう。
- 表題
- 日付
- 本文
- 当事者同士の署名
覚書のタイトルは?
覚書のタイトルはそのまま「覚書」としてもいいですし、「~に関する覚書」でもいいです。
日付のところは、覚書を書いた日付を入れます。
金銭消費貸借契約書でも覚書が必要?
約束事はなんでも、紙に残すのが基本です。
口約束でも成立してしまいますが、金銭が絡むのであれば
尚更取引の内容を書面に残しておいたほうがいいでしょう。
契約書という形で残すのはもちろん、
覚書も用意したほうが安心です。
トラブルが発生してからでは遅いです。
また、金銭変更があった際も、その都度覚書を作成して
忘れないようにしておきましょう。
お金に関わることはトラブルを招きやすいのです。
不動産業でも覚書が必須?
不動産で覚書はなんとなく結びつかないように感じるかもしれません。
ですが、何気に覚書が関わっています!
不動産売却では、「覚書」が必要になり、しかもとても重要です。
もしもの時、トラブルを防ぐためにも覚書を交わしたほうが有利なんですね。
基本的なルール、売り手や買い手の双方の合意は、すでに契約書に記しているでしょう。
契約書で双方の意思は反映できますが、覚書がないとトラブルのもとになることが…!
決めごとを覚書に書き残しておくことで、もしもの時トラブルを免れます。
終わりに
いかがでしたか?
覚書がどのような書類かわかっていただけたでしょうか。
覚書は契約書とまったく一緒ではないですが、補助的なものなのです。
トラブルを防ぐためにも、覚書を残しておいたほうがいいでしょう。
覚書も契約書も、契約成立を証明する書類であるに変わりありません。
法務担当としては、後のリスクは当然防ぎたいはず。
ですから覚書を事前に用意しておくことが大切ですよ。
とりわけ新しい取引では覚書の存在が重要です。