自己破産【とは・申請のデメリット・マップ・費用・後の生活・クレジットカード・車・官報・期間】
自己破産とは、裁判所で全部の借金を免除してもらう方法です。
借金は免除されるといっても、その代わりにあなたの財産はほぼすべて手放す必要があります。
車も宝石も不動産もそうです。
ただし、裁判所で定めていると20万円以下の預貯金は手元の残ります。
それ以外は全部没収されてしまう可能性があります。
どれくらい没収されるかというと、その借金の金額にもよるでしょう。
多額の負債であれば、あなたの財産もそれだけなくなります。
自己破産は自分だけが損害を被る
自己破産はできればしたくないものです。
借金がどうしても返済できない時は仕方ないですが、自分にとってかなり不利になるでしょう。
自己破産の魅力といえば、負債を免除してもらうところくらいでしょうか。
また、自分だけが損害を被るわけであり、家族には自己破産の影響はあまり及びません。
家族なのですからまったく影響がないとはいえませんが、家族があなたの保証人になっていない限り、家族の財産まで没収されることはありません。
自己破産を一言で表すと…
借金を帳消しにする手続きが自己破産です。
自己破産にはメリットもデメリットもあります
自己破産にはメリットもありますが、デメリットもあります。
それぞれの内容を理解していなければ、自己破産を決断してはいけないでしょう。
自己破産すると官報には絶対掲載されるため、プライバシーも公表されてしまうのです。
もちろん、仕事で関わっていなければ、プライベートで官報を読む機会は少ないでしょう。そのため、あなたが自己破産をしても、必ずしも官報で知人に知られてしまうとは限りません。
データとしては残ってしまうため、5年から10年間は金融業から融資が受けられなかったり、クレジットカードの審査が受からなかったりします。
いわゆるブラックリストに載ってしまうのです。
自己破産申請のデメリット
自己破産のデメリットは、あなたの住所や氏名が官報に掲載されること以外にももちろんあります。
免責決定を受けるまでは、警備業や士業などの職務に就けません。
また、先ほどもチラっとお話ししましたが、5年から10年の期間は、金融機関のブラックリストに掲載されます。借り入れはしたくもできません。
自己破産後の生活も、保証されているわけではないのです。
自己破産マップは廃止になった
2019年3月、自己破産マップが流出しました。
グーグルマップで地域の自己破産者を確認できるサービスです。
誰が見るんだ?という感じですが、アクセス数が殺到し、何気に見る人が多かったので問題になりました。
自己破産したら官報に住所や名前が載ってしまうのは仕方ないにしても、グーグルマップにまで公開しなくてもいいのでは?と、物議になりました。
そして結局のところ、自己破産マップは廃止されたのです。
一時的に問題になりましたが、今では自己破産マップの問題がなかったかのようになっています…。
特定の地域の自己破産者や企業が、一般の方でも気軽にチェックできるのは、やはりプライバシー上良くなかったのでしょう。
企業の情報はまだしも、個人名や住所まで載ってしまうのは危険すぎます。
自己破産本人だけでなく、その家族だって嫌な思いになります。
自己破産する時の費用について
自己破産をする時の費用は、どの手続きをするかによって変わります。
財産が20万円以下の場合は同時廃止です。
自己破産にかかる費用は、30万円程度が目安ですが、弁護士に依頼すると50万近くはかかります。